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「板倉の家」―――杉でつくる家
厳選された天竜杉で建てる「板倉の家」
「板倉の家」とは、杉で建てる自然志向の家です。板倉工法は、伊勢神宮や正倉院でも使用される「校倉(あぜくら)づくり」の技術から生まれ、古来より高温多湿の気候の中で用いられた伝統な工法です。板倉の家を建てる際に使用する杉は有害物質をほとんど出さないため、シックハウス症候群の心配がありません。また、杉は安価で丈夫という利点があり、優れた断熱性を持っています。さらに、計画的に植林・生産されるため、安定的に供給されているのです。
「設計事務所も注目する「天竜杉」とは?」
天竜杉を製品化・流通させるプロジェクト「T.S.DRY」
T.S.DRYとは、T(天竜)、S(杉:シダー)、DRY(天然乾燥材)の意味を持っています。
- 「T.S.DRY」基本方針
- 1.天竜地域以外の杉は流通木材として扱わない
- 2.枝葉から水分を飛ばす「葉枯らし乾燥」を3ヶ月以上行う
- 3.50年生未満の若い杉は扱わない
- 4.杉は天然乾燥させる
- 5.新月伐採法に則った伐採を行う
- 6.伐採時期を明確にする履歴管理を一本一本に行う
3ヶ月の「葉枯らし乾燥」

木は伐採すればすぐに木材として使用することができるわけではありません。水分や養分を抜き取るために乾燥させる必要があります。
「葉枯らし乾燥」は、伐採した杉を枝葉をすべて付けたままの状態で山林に3ヶ月以上放置し、自然乾燥させることです。杉は伐採されても枝葉はまだ生きており、杉本体に残っている水分や養分を使って光合成を行います。
光合成ができるだけの水分や養分がなくなるまで杉をゆっくりと天然乾燥させ、含水率を一定値まで落とすことで、収縮や反りといった「狂い」が少ない、安定した木材にできます。葉枯らし乾燥は杉に与えるストレスが少なく、腐朽菌の活動を防止する役割も果たせる乾燥法なのです。
天竜杉は「エコ木材」
伐採した木材を乾燥させる方法として、機械を使用する「人工乾燥」と、太陽と風の中で自然に乾燥させる「天然乾燥」とがあります。葉枯らし乾燥は後者に分類されます。
人工乾燥は重油を燃やして木を強制乾燥させるので木材にとってストレスが多く、また木が空気中から取り込んだ二酸化炭素(CO2)を再び空気中に戻してしまいます。しかし現在流通する木材の多くは人工乾燥されています。効率を優先し、簡単に手早く出荷できるからです。
無理に木を燃やして乾燥させず、じっくりと天然乾燥させる天竜杉が排出するCO2は人工乾燥された杉のわずか16%。その点において「エコ」な乾燥方法であると言えます。

「小割れ」について
天然乾燥された木材は、中心部に小さなヒビ割れが入ります。これは、木材の収縮時における「ひずみ」が中心部に割れとして現れるものです。「強度が低いのでは?」と心配になられるかもしれませんが、木材には本来こうした小割れがあるのが自然な姿であり、強度に影響はありません。実際、この小割れが原因で建物が崩壊したという事例はこれまでないのです。
新月伐採法について
「新月伐採法」とは、冬の新月(下弦の月から7日余り)の時期に木を伐採する方法です。オーストリアのチロル地方で古くから言い伝えられてきた方法で、新月伐採法を実践することで「割れない、腐らない、カビが生えない、燃えにくい」木材になると言われています。また、以下のようなメリットもあります。
- 冬は木の含水率が下がっているため、早く自然乾燥する
- 冬は木のデンプン含有率が最も低くなる時期なので、虫の害が少ない
「T.S.DRY」の天竜杉も、新月伐採法に則った伐採を行っています。
※新月伐採法のメカニズムは現段階では未解明な部分もあります。
木材履歴等管理システム「特許出願済」
「T.S.DRY」では、出荷する天竜杉の一本一本に、伐採者、素材責任者の顔写真が付いた「出荷証明書」のラベルを貼って管理しています。現在ではさらに緻密な管理体制を取り入れ、バーコード管理やコンピューターを駆使したトレーサビリティ管理も開発中です。こだわりの管理方法を徹底させた、身元の確かな木材をお届けする―――この取り組みが「T.S.DRY」最大の特徴であり、幅広く支持いただいている理由です。




